11月23日(金)  

出雲湯村温泉→R314・R54→宍道→松江→米子→淀江町→大山、泊

お風呂にも入って、のんびり過ごした朝でした。今朝は一番寒く感じました。
なかなかエンジンがかかりませんでしたが、同じ宿泊客のオジサン達に見守れながら、再び再び、宍道、松江へと戻ります。
<白凰の里>

米子から大山へ行く前にどうしても寄りたい所がありました。
淀江町です。淀江町は名水の地として有名らしく、
名水百選「天の真名井」というところがあるそうです。
その名水を利用してお豆腐が名物?との事。
目的は白凰の里の「名水とうふ会席膳」を食べる事です→
会席の内容は時計回りに「豆腐製油の天ぷら」・「揚げ出し豆腐?の酢の物」・「豆腐のお吸い物」・「お新香」・「おぼろ豆腐」・「白和え」・

名水とうふ会席膳


「どんぐりうどん」・「煮しめた豆腐入りの茶碗蒸し(どんぐりうどん入り)」・「古代米(黒米)のご飯」・「名水で入れた自家製そば茶」・「名水」・・・以上が梅コースで2,000円也。最近思う事は昔懐かしいお豆の味がするお豆腐になかなかお目にかかれないなぁって事です。こうして又、お豆の味がするお豆腐を求めて私の旅?食べ歩きがこれからも続く事でしょう。

実は白凰の里へあまりにも早く着きすぎてしまって、名水とうふ会席膳を食べられる11時半まで時間を潰すのに苦労しました。白凰の里には「どんぐり館」「ゆめ温泉」があります。ゆめ温泉は名の通り、外来温泉施設なのですが、朝風呂に入ってきたせいか、ゆめ温泉の雰囲気の為か入る気にはなれず、どんぐり館の中をぐるぐるぐるぐる見学しました。なぜどんぐり?って、お隣韓国ではどんぐりの事をトトリ(=鳥取)と言うんだそうです。そして鳥取県はドングリの有数の産地だそうで、館内は「名水」と「どんぐり」がテーマになっていて、お土産もどんぐり・どんぐりうどん・どんぐりパイ・どんぐりせんべい・どんぐりみそあん入りの古代まんじゅう・どんぐりみそ・どんぐりコーヒー・どんぐり焼酎・どんぐりブローチなど、どんぐりグッズが沢山ありました。その他、どんぐりクラフトや手打ちそば、手作りパンなど体験教室もあるようでした。あっ!あとどんぐり館の入口に足湯がありました。

体験する気にも、温泉に入る気にもなれず、館内も見尽くしてしまって、11時半まで約30分…そうだっ!今日泊まる宿を決めようと電話帳やらパンフレットやら物色です…そう、そう、行きたい所があるのを思い出しました。奥津温泉です。早速電話しました。ぜ〜んぶの宿、見事に満室でした。どうやら私が一人の宿泊だから、そういう問題ではなさそうでした。よく考えたら連休中だったのですね^^; どうりで電話に出た宿の人の応対がみ〜んな、私が「今日の宿泊〜」って言い切る前に「今日はねぇ」って…言うのも面倒くさそうで疲れた様子。もう少し落ち着いてちゃんと対応してくれないものかなぁと思ってしまうのは同業者だからでしょうか(苦笑) 奥津温泉は温泉津温泉の次に行ってみたかった所でした。岡山県にある奥津温泉は日本観光地百選に選ばれていて、アルカリ性単純泉、PH 9.2の正に美人の湯です。入浴手形も発行され外湯巡りも楽しめるそうなので行けなくて残念。

で、結局決ったのは白凰の里から広域農道を走って20分の大山のペンションです。今回初のペンション泊。楽しみです。午後はたっぷりと時間があるので大山周辺をゆっくり観光する事にします。

<枡水高原から見る大山>



枡水(ますみず)高原
から見た大山は青空と雪山が
とってもきれいでした。

右は蒜山高原(ひるぜん)ジャージーランド内にある
乳製品加工場のチーズ熟成室内の写真です。
ジャージーランドは青空の下で食べたソフトクリーム
カマンベールパンがとっても美味しかったです。
なんかの〜びりしていて蒜山高原良かったです。


<チーズ熟成室>



大山周辺を走っていて思ったのが、信州では考えられないこの寒い時期に、ライダーさんが夏のように沢山沢山いたって事です。
鍵掛峠でも沢山のライダーさんが休憩してました。
実際走った大山は全然寒くなかったから、当然なのかなぁ〜。
嬉しいんだけどなんか妙な感じでした。だって家を出発してからほとんどライダーさんに会ってないのに、大山だけライダーさんだらけで別世界のようだったから。

<鍵掛峠から見る大山>


<大山まきばみるくの里>

←このツーレポのトップページにある写真と同じです。
みるくの里の真ん前に雄大な大山がドーンと!とってもきれい。

ここでもソフトクリームを…ソフトクリームのハシゴ3軒目です(^^)
時間がたっぷりあったので、大山周辺は本当にのんびり景色を楽しみながら走る事ができました。陽も暮れてきそうなので宿へ。

<ペンション暖暖>

連休のせいか、私の他に3〜4組のお客様がいらっしゃいました。皆Familyです。外観は木のぬくもりでホッとします。館内はログハウスで、いたるところに「手作り」が感じられ、参考にしようと写真をバシバシ撮っちゃいました。
ところで右のビンはなんだと思いますか? 瓶は客室においてありました。ビックリ!大山にもカメ虫がいるんですね。この瓶にはちょっとゾ〜っとしちゃいました。乗鞍にもいるんですよ。幸いな事にありす


にはいないんですけど、私の知っている乗鞍の某ペンションでもカメ虫が大量に発生しています。そこのオーナーもココのペンションと同じようにピンセットでカメ虫を瓶に入れてるんです。臭いですからねぇカメ虫。瓶詰めにしないと…^^;

今日は本当にゆったりのーんびりした一日でした。
でも高松から本州に渡ってからは、なんだかまるで私の頭と心の中みたいに??山陰と山陽をグルグルまわってるだけでちっとも前に進めてないような気もします。まっ、いいか。
明日は取り敢えず日本海に出て、鳥取砂丘にでも行くかなぁ〜。それからどっかでカニ!蟹を食べよう!
それにしても大山ではライダーがやたらと多かったです。

11月24日(土)  

大山→R9→白兎(はくと)海岸→鳥取砂丘→R178→香住海岸→豊岡→R426→出石→福知山、泊

白兎(はくと)海岸
今日も快晴。気温も高い。
真っ青な空と雪景色の大山をあとにして取り敢えず日本海へ出ます。

鳥取砂丘

鳥取砂丘は
行くだけガッカリするよ、って高松で歓迎会をしてくれた時にみんなが言ってたけど、ガッカリするにも一度はこの眼で見てみないと、と思い行ってみました。
案の定ガッカリ、だけど、それはそれで良し!とします(^^ゞ
砂丘は足跡だらけだったし、人!人!人だし。
足が砂に埋もれるよ、って言われてたけど、周りの人達は確かに埋もれてました(笑)
道路を挟んだレストハウスには貸し出し用の長靴が置いてありました。
私はブーツだったので全然問題なしでした。


さて取り敢えず今日の目的は蟹のコース料理!!
うどん仙人に香住海岸の民宿で蟹を食べるといいよって薦められたけど、予約が必要だったのできのうも躊躇していて結局直接行く事に。どーも苦手なんです、宿を事前に予約するの。一旦予約してしまうとそこへ行かなくてはいけない…それが苦手というか、したくないんですよねぇ〜。一日の行動が拘束されてしまうようで。「今日はこの辺りに泊まろう」これがお気楽ご気楽でいいざんす(^_^)v

ただ、今回は泊まる場所は別として蟹を堪能したかったので、香住に近くなったところで観光案内所に電話して問い合わせをしてみました。蟹料理を食べさせてくれるところを紹介してもらい、1時間以内に行けるので、とお店に予約の電話を入れました。

香住に向かう前に余部鉄橋を見なきゃ。

余部(あまるべ)鉄橋


高さ41、45メートル 長さ310、59メートルの規模は当時、東洋一 としてデビューしましたが、現在でもトレッスル(橋脚部分)式鉄橋では日本一の 規模を誇っているそうです。

それにしてもあんな高いところを列車が走るなんて(>_<)
日本海からの突風にあおられた列車転落事故は有名ですが、事故後、国鉄は風対策を強化し、風速20メートル以上の風になると鉄橋手前で列車を停車させ、その結果として、年間約300本以上が運行中止となってるそうです。

さてっ!香住海岸へと行きましょか。

< 香住海岸 > かに炭火焼き専門店「鎌清(かませい)商店」

予約しておいて本当によかったです。入り口には「閉店」の札が・・・おそるおそるお店の中へ入ると、ナントテーブルはほとんど一杯で人だらけでした。みーーんな蟹を食べてます(当たり前ですねハハハ)
「予約してありますか?」とまず聞かれ、案内してもらったテーブルには「上岡様 1時半 1名様」という紙がありました。メニューを見て何を頼んでいいのか迷ったけど、折角来たんだもの、奮発です!蟹のコース8,000円を注文しました。

焼カニ 1尾
カニ刺し 半尾、
カニみそ
カニすき 1尾
カニ釜めし

ます最初にカニみそがきて、次にカニ釜めしのお盆がきました。固形燃料でグツグツ…釜の中にはカニ風味かまぼこじゃなくてホンモノのカニが沢山入ってます(笑)次に焼きカニ用のカニが盛られた大皿がきて、カニ刺しがきて、もうこの時点ですっごい量だと驚いていたら、最後にカニすき用のカニと野菜がのった大皿がきました。焼きカニが食べ終わったら、カニすき用の鍋を持ってきてくれるとの事でした。
目の前には墨がモンモンと燃えて網が用意され、さぁどうぞ!なんですけど、何から食べてよいのか、少しの間、挙動不審状態の私になってたと思います。

取り敢えず、焼きカニ・・・最初は殻がこげて食べる時に黒いコゲも一緒に食べてる感じだったけど、焼いているうちにコツもつかめて美味しく頂けました。が、いつもだったらツメの先の細い部分もきれいに食べていたのが、あまりのカニの量に今回はそこまで食べてる気がしないというか、面倒くさいというか。。。それほど食べごたえのある量でした。

焼いていたらどうやらお店のおじいさんらしき人が側にきて美味しい食べ方をいきなり話し出しました。
でもほとんと言ってる事が理解できず、笑ってごまかした部分が沢山あった気がします。
けど、焼く時に塩をかけて、、っていう日本語はわかったので、そうしてみたら本当に美味しかったです。

カニのコースの中で、カニを最も美味しく食べるには「カニすき」と、うどん仙人が言っていて。でも実は私の頭の中では、お蕎麦がそうであるように、あったかい中に入れてしまうのは許せない部分だったのです。でも投汁そばがそうであったように、カニすきは投汁そばよりも数倍も何十倍も予想を反しての美味しさでした。鍋の中でしゃぶしゃぶっとしたカニは、プリプリ、トロッと甘みが増して、この美味しさにはビックリでした。

私が食べてる間に何人かのお客さんがお店に入ってきましたが、やっぱり予約ナシだとできない料理とかもあるみたいで断られてました。電話予約しといてよかったぁ。

大食いの私でも死ぬほど苦しい、満腹を既に通り越してました。まるでフードバトルです。最後ホンモノのカニが一杯入ってる釜めしを少し残してしまいました。ごめんなさい<m(__)m>
で、ナント4時半まで食べ続けてしまいました。。。ちょっと予想外の行程^_^;

食べる前は近くの温泉、、例えば城崎温泉や出石、湯村温泉とかに泊まるかなぁ〜なんて考えてたけど、食べ終わった時にはもうどうでもよくなっていました。満腹になりすぎ+カニ食べるのに3時間+宿泊代並みのカニ料理代=既にそこで一泊したかのような気分になり、さて今日も一日走るゾ!と朝出発する時の気分です。

結局、夕方から走って久々に夜暗い中走り、福知山に夜7時過ぎに到着です。もう今晩はシンプルにビジネスホテルに泊まりたい気分で目の前に発見。福知山は思っていた以上に大きな街で、ホテルはR9沿いにあり、まわりにはファミレスやラーメン屋さんやいろんなお店があり思わずフラフラしてしまいました。

さて福知山からは北陸へも内陸へも好都合の場所。明日は…北陸のお天気も2〜3日前までは降水確率70%だったのに、よくなってきていて何とかもちそうな感じだけど怪しい、、、、内陸へ行こうと決心しかけた時に携帯にメール…なんか北陸から呼ばれてる気がして(笑)夜10時には内陸から金沢へ決心が傾き始めたのでした。

11月25日(日)  

福知山→R9→京都→滋賀栗東、泊

今朝は異常なくらい霧がすごい。周りの建物が見えないくらい・・・

夕べはすっかり北陸へ向かうつもりが、今朝の天気予報を見て揺らぐ揺らぐ揺らぐ揺らぐ・・・・
出発しようと荷造りして荷物積んでエンジンかけても揺らいでる揺らいでる・・・
結局、ビジネスホテルの駐車場を左折してしまいました。

京都方面へ国道を延々と走っていても、まだ北陸へうしろ髪引かれる思いでずっと走り、なんだかんだとしてるうちに京都へ。もうこうなったらどこへ泊まるかより、折角下道で京都にいるんだから!と気持ちを切り替え?ありすの常連ライダーさんが集まるこの京都、みんなに会えたらいいな!と思い、ファミレスで休憩して「きくちゃん」にメールを送る。。。お昼一緒に食べようと返事が返ってきて取り敢えず仕事場へ(ボルボ・ストロング商会だよ)お邪魔しました。
で、結局きくちゃんが皆に連絡を取ってくれて、夜集まる事になりました。ありがとーーーー!!(^_^)v

きのうからずっと下道。。。下道も意外に楽しい♪
京都西YSP(大西さんご夫妻)デグナーはR9沿いにあったけど、走っていてわかった時には通り過ぎちゃって、Uターンできるような道路でなかったから(だって片側何車線もあって首都高のように皆忙しく車がバンバン走ってる)あきらめました。今度機会があった時には立ち寄りまーす。

一旦私は栗東インターホテル(ビジネス専用)へチェックインして、きくちゃんのお迎えを待ちました。
夜は京都の居酒屋さん集合。「きくちゃん」をはじめ、「もみちゃん」「ほくちゃん」「かわばたさん」「3号さん」「えりぴょん」が既に待っていてくれて、12時過ぎまで大盛り上がり。楽しかったぁ〜!
えりぴょん元気なお子を産んでね!と祈りつつ本当に皆ありがとうでした。

11月26日(月)   (だけど、乗鞍は

滋賀栗東→R8→彦根→R21→大垣I.C(名神・中央)→中津川I.C→R19→松本→(ありす号)→自宅

今日から本格的な冬型の気圧配置…というのがまるで嘘のような雲一つない青空。気温も低くない。F3のエンジンも朝一発でかかる。栗東から高速に乗ってしまうにはもったいない快晴のお天気。取り敢えず下道で行くことにします。朝食とってないからお腹が空いてきて、結局岐阜の大垣まで延々と走ってしまい午前10時半。ちょうどファミレスがあったので400円のモーニング、12時近くまでのんびり過ごしてしまいました。

さてそろそろ出発しよか!と思ってたところへ父さん=オーナーから「乗鞍は雪」メールが携帯に入りました。
そういえば冬型だった^_^ あまりの天気の良さに忘れていました。
;いつもこの時期ヒヤヒヤするのは冬型になると天気予報で言ったら、のんびり観光してられない、とにかく帰る事を考えなくてはいけない事。だって乗鞍は11月下旬の冬型で根雪になる本格的な雪が降るのですから。

いつまでも下道でのんびりはしてられないと大垣から高速に乗ることにしました。
それでも中津川ICで下りる事にします。。。午後1時過ぎ。
R19を塩尻、松本方面へ走るけどまだまだ快晴。
それでもようやく木曽あたりから空気がいきなりヒンヤリしてきて、少しだけ乗鞍が雪だという事を現実的に考えられるようになってきました。けど、まだ寒いわけでもなく、曇ってるわけでもなく、真っ青な空。
結局松本に着いても最高のお天気。だけどさすがに寒かったかな、松本で気温2度

夕方5時半頃、塩尻の健康ランドで家族と待ち合わせ。
もちろん乗鞍は雪でF3では帰れないから、ありす号でお迎えです。
健康ランドで皆でお風呂入って、松本で夕食後、帰宅。

家を出発してから8日間、松本までは見事に晴れ続けました(^_^)v
一度も雨に降られず、カッパを今回も着る事がなく
ただ、最後の最後に乗鞍が雪だった為にF3でのGOALは自宅でなく松本になりました。

今回は初日にメーターケーブルが切れるアクシデントがあっただけで、無事に今年も走りおさめができました。
本当だったら初日に京都辺りで2万km.を超えるはずだったのに
メーターは20000kmを目の前にして止まったままです。

ガス欠になるのが心配で最初の内は何度もコックを開けて
中を覗いていたけど、それも一日経つごとに慣れてきてそんなに苦にはならなかったです。
タコメーターは動いてたので、7000ちょっとだったら120キロぐらいって
なんとなく見当はつくし・・・

だけどメーターが止まって、何が一番困ったかというと
一日に走った距離がわからない事。
200キロ以上走ったのか、400キロ走ったのか・・・
だから自分が疲れてるのかどうかが今一つ目安になるものがないので
それだけかなぁ〜困ったのは。

それにしても最終日、金沢で美味しいものが食べられなかったのは本当に残念。
まっ!北陸はいつでも行けるからいいかな。

あとはお天気のいい日にF3をきれいに洗ってあげないと。
でもF3はありす号に積まれたまま。
しばらくはダメかなぁ〜・・・寒くて水道凍っちゃうし

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追記

12月3日、やっとF3を洗車しました。
8日間の汚れを洗い落とし、7ヶ月間の感謝の気持ちを込めてきれいに磨いてあげました。

倉庫にF3をしまって、カバーをかける時、
「又、来年ね」って声をかけてる自分が
自分で言うのも何だけど、とってもそんな自分が好きでいられる瞬間で、嬉しかったかな。

まだ冬は始まったばかりだというのに
もう春が待ち遠しくなってきて
雪がとけたら又走りに行こう。