リベンジ九州 & 山陰 ふらふらツーリング / ママ

2003年11月16日〜11月27日
(走行距離 2,813km)

雪降る極寒の中走った阿蘇のふもと。
積雪の為に走れなかったやまなみハイウェイ。
チェーン規制の阿蘇や湯布院を横目に
「なんで九州がこんなに寒いのーっ?」と恨めしい気持ちで
大分からフェリーで帰った昨年の、そう!リベンジです!
もちろんMHで(^^)v

11月16日(日) 走行距離393km 

ありす→せせらぎ街道→郡上八幡I.C→(東海北陸自動車道・名神高速)→西宮I.C→瀬田亭→神戸→(ダイヤモンドフェリー)→フェリー泊

午後1時頃、オーナーと息子の和馬に見送られ出発です。
昨年は一面銀世界の乗鞍から、ありす号にMHを積んで雪のない松本で降ろしてもらって出発したけど、今年はありすからMHで出発です。

いつものようにいつものコースで郡上八幡から高速に乗る、、、つもりが、インター入り口手前でUターンしました。高速に乗ってしまったら次のS,Aまで燃料が持ちそうにない^_^; インター近くのG.Sで給油、再びインターに戻って高速に乗りました。ありすから郡上八幡I.Cまで約2時間弱。

養老S.A休憩。多賀S.A給油のみ。吹田S.A休憩・給油午後6時着、7時発。
西宮I.Cで下りて苦楽園へ。。。私ごときがなぜ苦楽園へ?一生縁がないところですよねぇ〜。しかもライダースーツ(笑)

「瀬田亭」に立ち寄る為でした。
シェフ、瀬田さん私の料理の先生なんです。
瀬田さんは三ツ星レストラン「ジョルジュ・ブラン」(フランス)で修行され、各国の大使館公邸料理人も勤められた有名なシェフです。フランス料理と言っても、手軽に入る食材で、しかも「和」を取り入れて、オシャレなフレンス料理にしてしまうかたです。食材も「湯葉」とか「大根」とか「生麩」、ソースも味噌やお醤油などを取り入れてこれまたオシャレなフレンチにしてしまいます。瀬田さんの本の題名に「魔法のソース」っていうのがありますが正にその通りです。

豊科生まれで、ご実家もまだこちらに。松本に「瀬田亭」の支店を出されてた頃があって、苦楽園の本店も海外も、とお忙しい中、瀬田さんが松本においでになった時にあわせてお料理を習いに行ってました。ありすを開業してまもなくで4-5年は通っていたでしょうか。ちなみに今はもう松本の支店はありません。が、その頃瀬田亭で働いていた若いシェフが(今は貫禄も出てきました(笑))、同じ松本で独立してお店をやっておられます。

瀬田さんは今、本店はもちろんですが料理人を育てるお仕事に日々お忙しいようです。

その日、少なくとも苦楽園や芦屋などといった地には似合わない、いえいえい絶対に似合わないと言い切れる格好で、しかも日曜日の夜、更に私一人・・・受け入れてもらえなくて当然の事、その時はすんなりあきらめて夕食は何処か他を探そうと思ってました。
でも瀬田さんの気取らないお人柄と気取らないお料理(でもそれでいて豪華です)、だからきっと受け入れてくれると信じ、でもお店に入る時にはきっと従業員のかたが対応するだろうから・・・なんて、いろいろ想像して心配もしてみたけど、あえて名乗るのは辞めようと決めてました。だって名乗ったら、日曜で一人で場違いの格好をした私を断りたくても受け入れなきゃ、と気を遣わせてしまうでしょう?(笑)

ドアを開けたら瀬田さんご本人が出て来られて・・・
「一人なんですけど」
「はい、どうぞ」
「こんな格好なんですけど・・」
「はい、どうぞどうぞ。お元気でしたか?どちらかへ行って来られたんですか?」
えっ!!!!覚えていて下さったんだ、と、もうビックリです。何年もお会いしていないし、その間瀬田さんにとってはものすごい数のお弟子さんやお客さんとも出会ってるわけで・・・そんなだから、顔はどっかで見たけど誰だっけ、くらいで本当のところはもしかしたら・・・と申し訳けなくも半信半疑で。
でも出身がどことか、いろんな当時の事もよく覚えていらして、本当にビックリ、感激でした。

久しぶりの瀬田さんの魔法のソースは懐かしく、奥の深さに感動しながら美味しく頂きました。瀬田さんとお会いするのはいつも厨房がほとんどで、よくよく考えたら、瀬田さんのお料理を正式にコースで頂いたのは初めて、です。だからこの日のディナーは奮発して、、、なのにメニューも控えず、写真もナシです(泣)

最後のデザートを頂いていると、「ちょっと失礼」って、向かいの椅子に座られて・・・あの当時と同じ(笑)
気取らない気さくな瀬田さんは全然変らずでした。フェリーの乗船時間まで沢山お話しができて本当に嬉しかったです。

フェリー乗り場までの道のりを瀬田さんに教えて頂いた通りに走り、無事到着。22:35発の2便に乗りました。

相変わらず、あっちを見てもこっちを見てもトラックの運転手さんばっかり^_^; その中の、バイクにも乗るトラックの運転手さんお二人に話しかけてもらえたので退屈しない快適で楽しい船旅でした。それにしてもオモロイお二人さんでした。

11月17日(月) 走行距離158km 

フェリー(大分)→R52→R11→湯布院→水分峠→やまなみハイウェイ→R45→大観峰→R212→南小国→R442→ファームロード→山川温泉泊

<R11>

大分にフェリー11:10着。快晴です。見事に晴れ渡り真っ青な空です。
やまなみハイウェイ、やっと晴れました。
23年前も九州はずっと雨、しかも台風でした。そして去年も雨と雪。
フェリーが着いた大分からは去年走った道。
迷わずR10を別府方面に走ります。
途中R52に入りR11で湯布院→やまなみハイウェイへ。

やまなみハイウェイ

<狭霧台>

左は今回の写真、右は23年前の写真です。
同じ場所で撮ってみました(笑)
見る景色も雨と晴れとでは全然違いました。

<飯田高原>


朝日台では雄大な風景の中のんびり楽しみながら走りました。
飯田高原や長者原あたりは果てしない草原が続きます。
のんびり踏みしめるように走らないともったいないくてもったいなくて(笑)

<長者原>

長者原(ちょうじゃばる)レストハウスで
豆腐トーストを頂きました。

<牧戸峠>




←牧戸峠から見た阿蘇の風景
 山頂付近の高原地帯だけでなく、鉄道や国道が走り
沢山の市街地が存在する阿蘇谷ぜ〜んぶが阿蘇のカルデラ地帯。
さすが世界一のカルデラです。

交差点を曲がれば、あの有名な黒川温泉に→
行けるんだぁと思いながら、
今回は取り敢えず、まっすぐやまなみハイウェイを進みます




<瀬の本交差点>

  <R45・阿蘇観光牧場周辺>

<大観峰>
10年?20年前まではロングツーリングしていると、「あっ!フェリーに乗っていたよね」っていうような再会があったりしたもんですが、こんな事って今の時代でもまだあるんですねぇ〜。偶然の再会です。
ニコニコ笑顔で私のほうに歩み寄ってくる青年がいました。どこでどんな形で会ったのかはわからないけど、私も確かにその青年を知っていました。でもどこで?誰だっけ?・・・すぐに思い出せないけど確かに知ってます。歩み寄ってくるその青年に向かって思わず私は「あーーーっ!!誰だっけ誰だっけーーっ!!」と指さして叫んでしまいました。「去年の10月にお世話に」・・・・あーーーっ!そうでした、そうでした。九州は熊本から、バイクでありすのライダーハウスに泊まりに来てくれた青年ですっ!! この日彼は日帰りでお友達とツーリングに来たんだそうです。いやぁ〜偶然の再会でした(^^ゞ そして感激の記念写真です(^^)v


↑大観峰から見た阿蘇五岳(あそごがく) ・・・ 根子岳(ねこだけ)、高岳(たかだけ)、中岳(なかだけ)、鳥帽子岳(えぼしだけ)、杵島岳(きじまだけ)

大観峰のあとはミルクロードを少し走って引き返し、新宮牧場の「夢大地」へ寄ってみました。


7〜8人のスタッフで牧場とカフェをやっていました。お店の中は乗鞍で以前馬を飼っていた友人が喜びそうなウエスタンの世界です。
カウンターの椅子は馬の鞍です。お店で働いている女性としばらく話しをしました。乗馬に興味があってココにいるそうです。ちなみに私より少し上の?主婦です。

陽も落ちそうなので出発です。R212を小国方面へ向かいます。通称「そば街道」と呼ばれる道がR212に平行してありますが、そのままR212を進みました。

そこで大観峰で地元のライダーに教えてもらったオススメの道。南小国の「きよらカァサ」の信号を右折、そのあとわかりにくいけどR442に出る道があるので左折。R442にぶつかります。黒川温泉方面へ一旦向かい、途中「ファームロード」の標識があるとの事。そこを左折・・・これがオススメの道です。
R212で小国町を通るよりも、この広域農道の方がいいらしいです。その言葉通りの気持ちのいい道でした。でした、でした、でした、が!G.Sが全然ないんです。走っていて気持ちのいい道のはずが、かなりヒヤヒヤ心細い道となってしまいました^_^;

<小杉庵>



今日のお宿は山川温泉の「小杉庵」です。
地鶏料理のお宿で小国町にあります。
去年ネットで見つけて絶対に行ってみたいお宿でした。
今日お昼すぎ長者原から電話したら一人でもOKとの事。絶対に泊まりたかったお宿だったので予約が取れて最高に嬉しかったです。

4つのお風呂が楽しめます。全てお風呂は別棟↑です。


始まりの湯(切石風呂)




ヒノキ風呂


岩風呂


露天風呂

「始まりの湯」と名付けられた家族風呂は、元々敷地に最初からあったもので、そこに沸く良質の温泉に惚れて、女将さんが宿を開業しようと決めた事に由来するらいいです。そのお風呂を改装し、宿としてオープンさせたのが小杉庵です。扉を開けるとどのお風呂もプーンと硫黄の匂いがします。色は草津や白骨より薄い白濁色。24時間入浴可能です。川沿いにある露天風呂が一番よかったです。

お料理は鶏好きには嬉しいメニューです。女将が30年間こだわり続けた自慢の地鶏料理の数々です。焼きもの、刺身、鶏すき、小鉢、とにかく鶏尽くしです。食堂で頂くので他の人も沢山いた為、写真は撮れる雰囲気ではなく・・・残念です。一番美味しかったのは焼きものです。2種類あって「もも」と「ぼんもち」。ぼんもちは鶏のお尻の事で、これが又格別な美味しさでした。

あとで女将さんと少し話しができました。もうすぐ70歳・・・とても見えない、絶対に見えない!お元気でお若い!!
このお宿は女将自ら働いている事がすごいと思いました。シャキシャキと元気よく動いてられます。お客さんの前にも出、お客さんと話しをし、お料理も運び・・・今までこんなにお女将さんが忙しく動いているお宿(旅館)には出会った事がありません。忙しく・・・せわしいっていうのとは違うんです。とても活気があってキビキビしていて見ていて気持ちのいい、あれはお女将さんの持ち味?お人柄だと思います。繁盛するのがわかるような気がしました。平日でもほぼ満室です。料理と女将が自慢のお宿って感じです。